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能登地震被災地の惨状

ラベンダー

こんにちは、ラベンダーです。

今日は、能登震災について書きます。

被災県以外では、ほとんど報道されることもなく、「忘れられた能登」になってます。

震災禍が収まったから、報道がなくなったわけではありません。

むしろ現実は、過酷な状況になってるのが現在の能登。

悪化してる場所すらあります。

まさに

「見捨てられた能登」

その惨状について、書きたいと思います。

なお、私は被災地から離れたところに住んでいて、能登地方に縁はございません。

といいますか、そもそも能登半島へ行ったことがないので(汗)

ネットなどの情報で、能登の現状把握してます。

その分、誤認、誤解などがあるとは思いますので、ご指摘いただければありがたいです。

よろしくお願いいたします。

目次

経済活動ができない被災地

能登震災。

かつて例を見ないほど悲惨な状況となってます。

その最大の原因は、

上下水道

地震で上下水道が破壊され、その回復がままならない。

上下水道が使えない土地というのは、早い話が、

人が住めない土地

人が住めない土地状態が、2カ月3カ月と続くとどうなるか?

上下水道が使えない土地。

トイレ使えない。風呂も使えない。自炊も出来ない。洗濯もできない。

で、何の仕事ができるのですか?

実質、経済活動はストップしてます。

仕事も収入もない人があふれてます。

だから、どんどん人がいなくなります。

ただでさえ、過疎地で高齢化してるのに、働き手がどんどんいなくなって、高齢者だらけになってる状況。

ますます、経済活動が動かなくなり、街が死んでゆく。

そういう負のスパイラルが起こりつつある状況。

発災直後、

何でもかんでも「特殊な地理」のせいにして、支援の遅れや不備が正当化されてきましたが、もう4か月近く経過してますけど、

人が住めない土地

これは「特殊な地理」のせいじゃない。

人災が疑われる状況。

なのに、メディアはそのことを報道しようともせず、

政府や自治体へプレッシャーをかけることもなく、

「忘れられた能登」から「見捨てられた能登」へ

なりつつある現状を追認しようとしてます。

酷い話ですよ。

https://twitter.com/namanama_main/status/1778397815175266522

上下水道が使えない能登の惨状

被災者の方々にとって、切実な問題は上下水道が使えないこと。

東日本大震災の際には約3週間で水道は復旧。

熊本地震では約1週間で一部の困難な箇所だけを除いて断水がおおむね解消。

それに比べて能登の場合、3カ月経過した3月末の時点でも約7860戸で断水。

それだけでも遅れがヒドイと思いますが、行政が発表する「通水」というのは、あくまで前面道路まで「通水」したというだけのことです。

それは本当の「通水」ではありません。

前面道路から、各戸へ引き込む敷地内配管が修理されて、はじめて本当の「通水」になります。

そして、水を敷地内へ引き込むのは各個人の責任なので、敷地内配管がやられている場合(多数がそうみたいですが)、自分で業者を呼んで何十万円とか負担して修理してもらわないといけません。

しかし、業者が足りてないので、200件待ちとか当たり前にあるそうです。

で、通水しても、水質検査がまだで飲用不可になってるとか、砂が混じってるとか、いろんな問題をクリアする必要があったりするので、

行政が発表する「通水」率ほど、水が使える家屋が回復してない。

また、

水が使えるようになっても、下水が使えないと意味がない。

水が出るようになっても、下水へ流せないなら、トイレや風呂や洗濯機は使えません。

また、料理するにも、下水が使えないと洗い物ができないので、厳しい。

なので、上水道と下水道(浄化槽)の両方が回復しないと、まともな生活ができません。

能登では浄化槽の地域が大多数のようですが、浄化槽がやられていた場合も自分で業者へ依頼して修理してもらう必要がありますが、順番待ちでなかなか業者をつかまえるのが難しいそうです。

また、経済的に余裕のある人なら、上水道、浄化槽の修理費用を出せますが、年金暮らししてるお年寄り世帯とか、その負担だけでも厳しいものがあります。

さらに、水道が復旧しても、給湯器が壊れている家が多く、その修理も順番待ちで自己負担。

だから、今でも自衛隊の入浴支援は大盛況になってます。

そして、家財や電化製品、衣服など、新しく買い揃えないといけない場合が多いでしょうから、元の生活に戻るにはさらに多くの自己負担が必要です。

ユニクロやモンベルが、輪島や珠洲で衣服を無償配給してたそうですが、その衣服を今もずっと着てる被災者が結構いるそうです。

仕事も収入もないのに、出費だらけですから。

本当に、過酷ですよ。

義援金配分1人5万円なんて、一瞬で消えますよ。どうにもなりません。

輪島市、珠洲市だけでも、住宅・非住宅あわせて、3万棟以上の建物がダメージ受けました。

当然、家を直したくても、人手不足でなかなか順番が回ってこない状況。

そして多くが

自宅トイレが使えない

洗濯機使えない

風呂が使えない

自炊できない

そう、

人間らしいまともな生活ができない。

こんな状況なのに、

「忘れられた能登」から「見捨てられた能登」へ

って、

あんまりだと思いませんか。

避難者の食料問題

令和6年4月19日現在、石川県では、

1次避難所137か所、2825名の方が避難所生活されてます。

仮設住宅へ移られた方、自宅避難の方、車中泊の方もまだいっらしゃると聞いてます。

石川県が4月から車中泊などの情報を出さなくなったので💢、実態がつかみにくくなってますが、多種多様な避難形態が今も続いているようです。

避難者が減らないのは、仮設住宅の建設ペースが遅いから。

3月末時点で完成したのは1643戸

平成16年の新潟県中越地震では約3500戸の仮設住宅建設を発災2カ月で終えています。

平成23年の東日本大震災では、発災3カ月で3県計約3万戸。

そのペースと比較すれば、事情が違うとはいえ、かなり遅いです。

能登は見捨てられているのでしょうか?

だから、まだまだ広い意味での「避難者」が減らないのですが、

この「避難者」の皆様の過酷な現状が報道されてないのが問題。

いくつも問題があって、多すぎて書ききれないですが、今日は「食料問題」を書きます。

初期のころは、支援物資がどんどん届き、自衛隊の炊き出しもあったので、3食まかなわれてました。

「避難所ガチャ」と言われるような避難所格差があって、物資や炊き出しに恵まれた避難所と厳しい避難所があったようですが、原則3食確保はできてたようです。

ところが3月末に、避難者の食を支えていた自衛隊の炊き出しが打ち切りになってから、状況が悪化してます。

避難所については、原則、お弁当の配給が1日1~2食。

あとは、自分たちで何とかしてくれ。ということになりました。

それでも、避難所はまだマシです。

物資や炊き出しの支援がありますからね。

仮設へ移った人や自宅避難者等については、原則、0食。

原則、避難所へ届く支援物資は渡せない(企業などが仮設住宅向けの支援物資を配給することはあるそう)

「自助」してくれ、ということになってるようです。

しかし、上下水道がまともに使えないから自炊もできない。

仕事も収入もない。経済はストップしたまま。

限定的ながらスーパーやコンビニなどの営業は再開されてますが、

それで「自助」せよと言われても、貯金を切り崩すタケノコ生活しかできない。

先の見通しがまったく立たないのに、貯金切り崩す生活って、怖いですよ。

不安しかない、と思います。

なので、

仮設住宅の抽選に当たった人が、あえて辞退するという現象すら起こってるようです。

仮設に行くと、お弁当の配給がなくなるから、それはつらい。

ということですが、あまりにも酷い状況で、涙が出ますよ。

そもそも自宅避難や車中泊の被災者は、満足に物資の配給も受けられない状態です。

厳しいタケノコ生活されてる方が大勢います。

そんな状況でも行政は、支援を手厚くするどころか、逆に避難所の閉鎖を進め、「自助」を促進しようとしてるようです。

酷すぎますよ。

復興なんて話は、遠すぎて夢物語に近い。

復旧すらも十分でなく、

1日3食、ごはんが食べられるかどうか?

というレベルで、被災者の方々は苦労してるわけです。

発災から、もうすぐ4か月ですよ。

酷くないですか。

だから、ボランティアや支援で被災地に入る人たちは、炊き出しや物資をもらうわけにはいかないので、ご飯代わりにお菓子を食べてたりしてます。

天皇皇后両陛下が能登訪問された際に、食事持参ということが報じられましたが、それはパフォーマンスでもなんでもなく、被災地のリアルな現実なんですよ。

1日3食、ごはんが食べられるかどうか?

残念ながら、そんな次元で、被災者は苦労されてます。

でもね、

刑務所だって1日3食保証されてますよ。

なのに何で、被災され自宅に戻れないお気の毒な人たちが、1日1食とか0食とか、そういう酷い話になるのか。

おかしいでしょう。

殺人犯には1日3食保証して、被災者には1日1食とか0食で「自助」せよとかいう。

何かが、

狂ってますよ。

皇室は能登を見捨てない

当ブログは皇室ブログなので、皇室について書きます。

天皇皇后両陛下の2回の能登訪問は以下の記事のとおりです。

<天皇皇后両陛下の能登訪問記事> 

また、秋篠宮殿下も、4月18日に穴水町を訪問されました。

能登地震の被災者へ、皇室の関心が高いのはありがたいことです。

「忘れられた能登」から「見捨てられた能登」へ

という悲惨な状況が続く中で、

皇室が「能登を見捨てない」とういうメッセージを発することには大きな意味があります。

天皇皇后両陛下も秋篠宮殿下も、能登の現状を知って、心を痛められてのご訪問だと拝察します。

通常、天皇家支持者と秋篠宮家支持者のVSバトルが続いてますが、能登の件については、VSバトルは止めて欲しいと思います。

皇室の方々の能登訪問。

能登へ心を寄せること、その真摯な日本皇室の姿勢は、皇室が国民にとって大切なものであることを知らしめることになるでしょう。

皇室支持者としては、立場にかかわらず、歓迎すべきことではないのですか。

もちろん、それを狙って両陛下も殿下も行動されてるわけではないでしょうが、能登の人たちにとってはありがたい話になってます。

現実に、両陛下が訪問されることで、復旧が進んだりしますからね。

だから、

能登の件については、VSバトルはやめていただいて、いち皇室支持者として

皇室の力を信じよう

天皇皇族の方々が能登訪問することで、注目を集めたり、報道されたりして、

「忘れられた能登」「見捨てられた能登」の状況が少しでも改善されるよう、

ONE皇室で、能登に心を寄せていただきたいと思いますね。

秋篠宮夫妻、愛子内親王、佳子内親王、・・・という具合に、順番に能登訪問が実現すれば素晴らしいですよ。

特に、愛子内親王と佳子内親王のご訪問があれば、大きく報道されるのは間違いないですからね。

能登を見捨てない

という、

皇室から強くて暖かいメッセージが発信され続けることを期待したいですね。

ということで

なかなか能登の惨状が報道されなかったり、伝わらないのは歯がゆいですよ。

ネットでは、無関心な人と、政治利用する人が多くて、リアルな被災地からの叫びが届いてない感じがします。

被災地、被災者の問題。

問題が多すぎて、1回の記事で語りつくすのは難しいですね。

地道に、ひとつひとつ、能登についてのリアルを発信していきたいと思います。

能登を見捨てない

どうぞ、よろしくお願いいたします。

ラベンダー

ではまた

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ふくろう
ふくろう
7 months ago

今晩は
ここは日本の話なのかと思いました。これが現実なのですね。
ほんとに万博の工事の力をこちらに回せないものなのでしょうか。
岸田さんが、万博の工事のお金と人員を能登に回すようにと決めてくれたら、支持率あがると思うのですが、その行動が能登の人の為にもなり岸田さん本人の保身にもつながると思うのですがね~。アメリカ訪問時のあの笑顔を見た時、ゾッとして気持ち悪くなりました。
両陛下も自分たちが行くことで、政治家たちに「早くどうにかしてくれ」という沈黙の支持をしているのだと思います。言葉で命令できない立場って苦しいのではと思います。

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