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皇位継承問題の議論が噛み合わない理由

ラベンダー

こんにちは、ラベンダーです。

新ネタをやりたいと思ってますが、新ネタは調査・研究の時間がかかります。

これだけ暑いと、なかなか難しいです。

当面は、手持ちの知識で何とかなるネタをやりたいと思います。

秋篠宮邸問題のように、調査・研究ネタは暑さが終わったころに頑張ります。

さて、今日は男系男子継承について。

皆様よくご存じとは思いますが、

現行法において、天皇になれるのは、皇統に属する男系の男子に限られてます(皇室典範1条)。

この件については、男系派、愛子天皇派の激しい争いから離れて、基本的な考察をしたいと思います。

目次

男女平等なのに、なぜ男系男子?

現在の日本国は男女平等の国です。

日本国憲法14条1項

すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

性別による差別はされない。

と明記されてるのに、どうして皇室はそうじゃないのか?

男女差別が許されるのか?

まずは、そこから始めましょう。

・・・

皇室の男女差別。

それが可能な理由は、

現行日本国憲法の解釈として、

天皇皇族には平等権の規定は適用されないと考えられているからです。

そもそも天皇皇族に基本的人権や平等権などが適用されるか否かには、

おおまかに2つの考え方があります。

考え方A

天皇皇族も日本国民(人権享有主体)に含まれる

<考え方A>は、天皇皇族も同じ日本国民であり人権(憲法上の権利)はあるけど、その特殊な地位により必要な制約を受けるとする考え方です。

人権を尊重した穏当な考え方。

昔の政府答弁とか読むと、従来はこの考え方を政府も採用していたとも思われます。

しかし、現在では異なっていて、

先の内閣法制局の答弁によると、次の<考え方B>を採用してるようです。

考え方B

天皇皇族は日本国民(人権享有主体)に含まれない別世界の住人

<考え方B>は、天皇皇族は国民ではなく別世界の住人であると(飛び地論)。

だから、平等原則や人権規定は関係ないんだと、突き放した考え方をします。

よって、男女平等とか、自由とか、人権とか、

天皇皇族にはまったく関係ない

特殊な身分で特殊な世界なんだ、と開き直ってるわけです。

でも、これは戦前の「天皇皇族は神聖不可侵」に通じるものもあり、

かなり右傾化した考え方ともいえます。

私は反対です。

が、しかし、

現在の政府は、この考え方で解釈してるようですので、

「男女平等」だから男系男子はおかしいと主張したところで、

天皇皇族には、平等権や基本的人権の規定は適用されない

という趣旨の答弁を繰り返されておしまい。

ということになりますね。

無駄なことはやめましょう。

天皇皇族は神聖不可侵

では、それを踏まえて、

皇位継承問題の議論が、なぜ噛み合わないかを理由を考えてみます。

先ほど出てきた<考え方B>

<一般国民の世界>とは別に、平等とか自由とか人権とか存在しない、<皇室の世界>がある。

この<考え方B>は、戦前の大日本帝国憲法下の制度と似たところがあります。

大日本帝国憲法下においては、天皇の下に臣民(国民)がいて、天皇皇族は神聖不可侵な存在でした。

大日本帝国憲法下の天皇と臣民

極右男系派の人たちの場合。

今も、万世一系の天皇と臣民の関係性が続いているのでしょう。

国民主権否定

民主主義否定

基本的人権否定

天皇と臣民という関係が、建国以来ずっと続いているという認識。

そういう人たち。

だから、

天皇・皇室は神聖不可侵な存在であり、

臣民が意見できるものではない。

皇室の伝統は、すべてそのまま守られなければならない。

臣民が変更できるものではない。

そういう思想(あるいは宗教)のようですので、

男系男子だけでなく、そもそも

皇室のことを臣民が変更しようとすること自体がありえない。

また、極右男系派の人たちは、

男女平等とか、国民主権とか、民主主義とか、サヨクの寝言くらいにしか思ってないので、どうしようもありません。

つまり、私たちと極右の人たち。

議論の土俵が違う

民主主義&国民主権の住人と、日本は天皇と臣民の国だとする極右男系派の人たちでは、

議論の土俵が違い過ぎて、議論がかみ合わないのは、当然だといえるでしょう。

定義・教義は議論で解決できない

では、民主主義&国民主権を尊重することを前提に、皇位継承問題の議論をした場合。

国民主権ですから、天皇皇室についても、国民が法律を作って変更可能なのは当然。

この場合でも、男系派(保守派)と女性女系天皇容認派の対立があります。

天皇は「日本国の象徴」であり「日本国民統合の象徴」。

また、日本国は男女平等の国家であり、日本国民は男女平等。

なのに、その日本国の象徴が男性限定というのは、適切なのでしょうか?

と、天皇の資格を男女平等へ変更すべきとする考え方は、とても自然だと思います。

ヨーロッパの王室では、男女平等は当たり前。

民主主義国では、普通に議論されてしかるべきだと思います。

しかし、日本ではそういう議論が進まない。

男系派と、議論は噛み合いません。

その理由は、いくつかありますが、

最大の理由は、「定義(教義)」の問題です。

いわゆる男系派がいう、

男系により継承されてきた万世一系の皇室

「皇統」は男系継承されたものであって、男系継承が途切れると、それは「皇統」ではない。

それは論理的なものではなく、「定義(教義)」。

「定義(教義)」なので、議論の余地はありません。

保守派からすれば、宗教の教義みたいなもの。

皇室の場合、思想と宗教が混在してるので「定義(教義)」と書きましたが、

細かく言えば、思想的には思想の根本部分を構成する「定義」で、宗教的には宗教の根本部分を構成する「教義」です。

「定義(教義)」に議論の余地はありません。

男系派からすれば

定義(教義)は絶対的に正しい

思想や宗教において、定義や教義を変更したら、思想宗教そのものが消滅しますからね。

変更という概念はありえない。

信じるか、信じないか。

支持するか、支持しないか。

信じる人は味方で、信じない人は敵。

それだけのこと。

男系により継承されてきた万世一系の皇室

変更する可能性がない「定義(教義)」の部分を議論で変更させようとするのは時間の無駄。

なのに、女性女系天皇派は、いちいちそこへ絡んでいくから、議論が噛み合わないのですよ。

たとえば、

統一教会とか創価学会の「教義」に対して、

それがおかしいとか、それは変更すべきだとか、いちいち絡みますか?

そんな無駄なことしないでしょう。

それと同じで

男系により継承されてきた万世一系の皇室

という「教義」に、絡んでも意味ない。

そういう思想定義・宗教教義に対して議論を仕掛けることは、時間の無駄だということに、早く気づいて欲しいですね。

民主主義派ラベンダー的解決法

じゃあ、どうやって解決するのか?

私ラベンダーは、男系派でもなく、愛子天皇派でもない民主主義派ですから。

民主主義的な解決を提案したいと思います。

いわゆる男系派は、

「伝統に基づく皇位継承制度」の堅持を求める(皇室の伝統を守る国民の会HPより)

と言ってます。

しかし、「伝統」というのは、絶対的な解答があるわけではなく、人間の解釈に任されてる部分が多い。

たとえば、天皇の母は、歴史上、ほとんどが貴族か皇族であるのが長い間の「伝統」で、民間人はほとんどいないですが、その「伝統」を絶対視する人はいないでしょう。

側室や非嫡出子も、長い年月認められてきた「伝統」のはずですが、それも無視されてます。

つまり

男系派だって、人間の解釈で、都合よく「伝統」を取捨選択してるわけですよ。

だから、弁護士ほり氏(https://note.com/horishinb)の言を借りますが、

「天皇は男系で継承してきた」という定義を「天皇は(男女問わず)血筋で継承してきた」と言い換えて解釈しなおせば、伝統は相変わらず続いているという考え方は可能です。

「天皇は血筋で継承してきた」という「伝統」は、100%正しいわけですから、問題ありません。

「女系天皇になると皇室が終わる」とか「女系天皇になったら新王朝になった」とか

それも人間の解釈なので、各自が自由に考え、自由に信じればいいだけのこと。

すべて「定義」と「解釈」ですから、いくらでも違う考え方は可能です。

だから、国民一人一人が、

どの「定義&解釈」が妥当なのか?

どの「定義&解釈」を支持するか?

どの「定義&解釈」を信じるか?

を判断すればいい。

特定の「定義&解釈」を国家が国民へ強制するのは、ファシズムです。

日本国は民主主義国。

なので、民主主義的な解決が妥当。

なので、民主主義的解決法を例示いたします。

天皇の地位は、主権の存する日本国民の総意に基く

憲法1条には、こう書いてます。 

天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

天皇の地位は主権の存する日本国民の総意に基く。

もちろん、皇位継承権も天皇の地位に関すること。

なので、

憲法に従って国民の総意で決めればいいだけの話ですよ。

民主主義や国民主権を否定する「極右」や「極左」でない限り、異論はないハズです。

だから、

男系派の「定義」と女性女系容認派の「定義」を国民に示して、日本国民の総意と認められる方を採用すればいい。

憲法上、わかりやすい話だと思いますよ。

ただ、「日本国民の総意」をどのようにして具現化するか。

それについては議論もあるし、「陰謀」もあるかもしれませんが、

現在の自民党のやり方は、「国民の総意」=「国会の総意」というロジックで、決めようとしてるようです。

それが正しいロジックかどうかは、皆さまのご判断にお任せいたします。

私は、やや否定的、不十分だと考えてます。

財政民主主義と皇室

次に、皇室を

(ア)国の制度としての皇室

(イ)任意団体としての皇室

の2つに分けて考えてみてください。

日本は、自由の国で、思想信条の自由も結社の自由もあります。

任意団体としての皇室が、男系継承し続けるのを妨げるものは何もありません。

自由です。

男系継承という「定義」を変えろと、言うつもりもございませんし、一度も言ったことはありません。

任意の組織としては、自由だから。

ただし、

皇室は、年間数百億円もの税金を使って運営されている国の制度(機関)

国の制度としての皇室であるためには、

民主主義国として、国民のコントロールを受ける必要があります。

財政民主主義。

民主主義国の基本ルールです。

税金を使って維持されている国の制度は、国民の意思に従うしかない。

何百億円も税金使ってるのに、国民の意思を無視することはできません。

北朝鮮じゃないんだから。

特権階級に多額の税金を投入することは認められない。

皇室が、国民の税金を使って維持されている以上、民意に従うのは当然。

それが気に入らないなら、宗教団体でも設立して、自由に男系男子継承を続ければいいだけのこと。

任意団体としての皇室が、男系継承し続けるのを妨げるものは何もありません。

問題なのは、

税金により維持される国の制度でありながら、民意を問わないで勝手に決めること。

そういう戦前の「皇室は神聖不可侵」な存在を続けることです。

結論は簡単ですよ。

民主主義ファースト。

皇室と民主主義

皇室が税金により保護される ⇒ 民意を問い、民意に従う

皇室が税金を使わない ⇒ 自由にやる

明快だと思いますよ。

ということで

まだまだ暑い日が続くと思います。

暑いのは苦手なので、マイペースでやります。

今後の流れとしては、秋篠宮邸問題は別にして、

当面の目標は、例の読売提言を一般人向けに解説することです。

ただ、これを正しく理解するためには、多くの基本知識が必要なので、その記事をボチボチ書いていきたいと思ってます。

さて、

皆様、体調のほうはいかがでしょうか。

皇室問題を真面目にウォッチしてると、腹の立つことが多いと思いますが、それで心身を壊してしまっては意味ありません。

どうぞ、皆さま、ご自愛ください。

今後ともよろしくお願いいたします。

ラベンダー

ではまた

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