
こんにちは、ラベンダーです。
7月10日、皇族数の確保に向けた皇室典範改正案が衆議院本会議で与野党の賛成多数により可決され、衆院を通過した。
たった3時間の審議時間。
これが前から警告し続けてきた「立法府の総意」というペテン手法。
「立法府の総意」があるから、まともな審議も公聴会も参考人もパブコメも必要ない。
民主的な議会の手続きをすっ飛ばして、さっさと可決成立するためのインチキ手法。
それが「立法府の総意」の正体です。
なので、抵抗するなら「立法府の総意」が成立する前に徹底抗戦すべきでした。
今更、遅い・・・
しかし、まだ終わっていない。
ぼやくのは、後にして、
参議院の「健全野党」の抵抗に期待したいので、
野党が追及すべき論点を「緊急提言」させていただきます。
なぜなら、ただでさえ時間がないのに、
「一般人だから門地差別」のような
アホな無駄話で審議時間を浪費するのは最悪ですからね。
少ない時間の中、「健全野党」が追及すべきまともな論点を提言したいと思います。
皇位継承議論棚上げの件
皇位継承資格の範囲が不明確なら、皇族数を確保する範囲も不明確になるのは自明。
なのに、なぜ、皇位継承資格の議論をしないで、皇族数の確保という話になるのか?
誰でもわかる明快な話ですが、
男系男子に固執する場合と女性女系天皇を認める場合では、皇族数の確保する範囲が変化します。
なので、
先に皇位継承資格の範囲を決めないと、皇族数を確保する範囲が決まりません。
にもかかわらず、皇位継承資格の範囲の議論をしないで、「皇族数の確保」をするということは
男系男子は当たり前だから議論の必要はない
と言ってるのと同じです。
つまり、議論を棚上げしたのではなく、議論無視。
女性女系天皇なんて認めるわけねーだろ、バカ
というのが政府与党の態度であり本音。
でもストレートに、そうは言えないから、
「有識者会議」なる猿芝居で、こういわせた
悠仁親王殿下の次代以降の皇位の継承について具体的に議論するには現状は機が熟しておらず、かえって皇位継承を不安定化させるとも考えられます。(有識者会議報告書P6)
いわゆる詭弁ですが
この点についても、しっかり追及していただきたい。
次世代の皇位継承資格者が悠仁親王しかいないのに「具体的に議論するには現状は機が熟しておらず」というのは、悠長すぎる話ではないのか?
悠長に時間を浪費するのは、なぜか?
人間だから、事故とか病気とか、そういう不慮の事態もありうる。
皇位継承資格者の議論は、喫緊の課題。
「現状は機が熟しておらず」などと、政府が寝言を言い続ける理由を正すべきです。
皇位継承資格の議論をするのが「かえって皇位継承を不安定化させる」のは妄想に近い論理の飛躍。
むしろ皇位継承資格の議論を棚上げ(不確定)のほうが、不安定な状況になるのではないのか?
現実に、「万世一系」思想を推進する右派勢力と愛子天皇派の誹謗中傷戦争が激化している。
今の状態こそが不安定。
安定的な状態を得るためには、皇位継承の議論をして、国民の総意をまとめるべきです。
<参考記事>


国会の附帯決議を無視した件
先ほどの皇位継承資格の議論棚上げと関連しますが、
もともとの出発点は、平成29年「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」を制定した際に決議された「附帯決議」がベースになってます。
一 政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方の御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方の御事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。
二 、三(略)
このとき、「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」、「女性宮家の創設等」が本法施行後速やかに検討を行うものとしてます。
しかし、「現状は機が熟しておらず」などという詭弁で、「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」「女性宮家の創設等」の検討を無視し、皇族数の確保なる話を勝手に持ち出してきました。
この点についても追及すべきです。
平成29年の「附帯決議」を無視して、「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」、「女性宮家の創設等」の検討を行わなかったのは、なぜか?
「有識者会議」なる6人の民間人の会議が、恐れ多くも国会で決議された「附帯決議」を堂々と無視し、
その無礼かつ傲慢な民間の「報告書」を政府与党が「尊重する」とした茶番。
これを追求しないと、今後、政府に都合の悪い「国会の決議」は次々と無視されることになります。
それは、議会制民主主義の無視、軽視、形骸化ということでしょう。
なので、単に皇室典範改正問題だけじゃなく、
日本の議会制民主主義を守るために、徹底的に追及するべきことだと思います。
養子は男系男子限定の件
「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」を「皇族数の確保」にすり替えた政府与党。
その「皇族数の確保」にも問題があります。
皇位継承資格は議論してない「皇族数確保」というなら、男性皇族と女性皇族を区別する理由はありません。
女性皇族も、摂政(典範17条)や皇室会議の議員(同25条2項)になることが認められてますし、さまざまな公務を担っているのは周知のとおりです。
なので、養子縁組で皇族数を確保するとしても、男女平等でないとおかしい。
まさか、「皇族数の確保」を装った「男系男子皇位継承者の確保」という詐欺じゃないですよね(皮肉)。
政府は詐欺をしてない、あくまで「皇族数確保」だというなら、
養子を男系男子に限定する合理的な根拠を示すべきです。
「皇族数の確保」なら男女区別する必要はないのに、なぜ養子は男系男子に限定されるのか?
女系皇族を禁止する件
先に重要なこと言いますよ。
皇位継承資格は、男系男子に限定されてますが(典範1条)
しかし、
つまり、皇族資格を与えれば、現行法で女系「皇族」は可能。
もともと法令で禁止されていた養子とは異なり、話は簡単です。
そして、今回の皇室典範改正は、
皇位継承資格は議論してない、あくまで「皇族数確保」なんでしょう。
であるなら、
女性皇族の配偶者、子供にも皇族資格をみとめるべきです。
皇位継承資格を与えなければ、法的な問題はなにもありません。
内親王、女王の配偶者、子供だけでも、かなりの数の皇族数の確保できます。
いい話じゃないですか。
女系皇族は法令上禁止されてないのに、なぜ内親王・女王の配偶者、子供を民間人のままにするのか?
これに対しては、
将来の女性・女系天皇につながる、などと反論してるようですが、
しかし、その論法をそのまま返せば、
養子の男系男子限定も将来の男系男子固定化につながるからNGじゃないんですか。
ご都合主義すぎる。
いいかがん、詭弁ばかり並べていないで、
政府自民党は、本音を言うべきですよ。
日本国の象徴は男しかなれない。女を日本国の象徴と認めることはできない。
男尊女卑の皇室を維持し続けたい。
それが本音でしょう。
だから、それを訴えて選挙してください。
「万世一系」思想を堂々と主張し、「男尊女卑」選挙すればいいじゃないですか。
汚い本音を隠し、
卑怯な詭弁ばかり並べて、国民を欺くのはやめて、
堂々と選挙公約として、国民の信を問う。
それが民主主義国の常道というものですよ。
緊急提言まとめ
皇位継承資格の範囲が不明確なら、皇族数を確保する範囲も不明確になるのは自明。
なのに、なぜ、皇位継承資格の議論をしないで、皇族数の確保という話になるのか?
次世代の皇位継承資格者が悠仁親王しかいないのに「具体的に議論するには現状は機が熟しておらず」というのは、悠長すぎる話ではないのか?
悠長に時間を浪費するのは、なぜか?
皇位継承資格の議論をするのが「かえって皇位継承を不安定化させる」のは妄想に近い論理の飛躍。
むしろ皇位継承資格の議論を棚上げ(不確定)のほうが、不安定な状況になるのではないのか?
平成29年の「附帯決議」を無視して、「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」、「女性宮家の創設等」の検討を行わなかったのは、なぜか?
「皇族数の確保」なら男女区別する必要はないのに、なぜ養子は男系男子に限定されるのか?
女系皇族は法令上禁止されてないのに、なぜ内親王・女王の配偶者、子供を民間人のままにするのか?


ということで
他にも、細かい点は多々ありますが、最重要と思われる点に絞って提言しました。
念のため、もう一度確認しますが、
養子縁組案が「違憲」とかの主張は時間を浪費することになるのでやめてください。
それは国会ではなく、裁判所で時間をかけてやるべきこと。
今は、時間が貴重です。
「違憲」のような筋の悪い話よりも、重要な論点がたくさんあります。
「健全野党」の皆様には、ぜひ、時間を浪費することなく、
的確に批判し、そのやり取りを議事録に残して、後世の審判に委ねて欲しいと思います。
「健全野党」頑張れ!
「健全野党」頑張れ!
「健全野党」頑張れ!



ではまた


ラベンダーさん、
建設的なご提言を有難うございます!待っておりました。
社説やテレビで、問題あり と今ごろ言っているのが、単なるガス抜き目的みたいで歯がゆい気持ちでした。
ゆっくり読み返します。とりあえず、お礼までにて。
甲斐犬さん
ありがとうございます。
確かに、今頃になって「問題あり」というのはね・・・
話が決まってから、アリバイのように批判する、というマスコミ伝統芸がさえわたってますね。
またよろしくお願いいたします。
ラベンダー様 こんにちは
ブログありがとうございます。皇室典範改悪について、モヤモヤとした憤りをスッキリと系統的に把握することができました。御説まったく同感です。
特に緊急提言4、附帯決議の無視は、民主主義の根本に関わるゆゆしき問題です。有耶無耶にすることは許されません。
女性官家創設が棚上げにされていること、女性皇族の家族は皇族とならないこと、男系養子の家族は皇族となりしかも男子なら皇位継承権を持つなど、愛子さまだけではなく、佳子さまや悠仁さまも蔑ろにするものではないでしょうか。
もはや改悪を阻止するのは難しい状況ですが、「健全野党」の皆様、最後まで諦めずに批判を重ね後世に繋げて頂きたい。
「健全野党」頑張れ!
応援するしかできないのがもどかしいです。
オクラさん
ありがとうございます。
「立法府の総意」が出た後、そこで結論が出なかった
「女性皇族の配偶者・子供の処遇」「養子の子の皇位継承権」について、
政府は、勝手に都合にいい話を加えて法案を作りました。
附帯決議を堂々と無視するだけでなく、「立法府の総意」すら軽視という独裁政権。
どんどん戦前回帰(=全体主義)の世の中が進んでいるようですね。
ま、とりあえず、健全野党の頑張りに期待しましょう。
またよろしくお願いいたします。
ラベンダー様、素晴らしい論点整理をありがとうございました。
熟読させていただきました。
これからどうなるか分かりませんが、事態の推移を冷静に注視していきたいと思っております。
今回の法案の不備を衝く形で愛子天皇派が違憲訴訟などなど逆襲をかけてくる。。。という展開になりそうな気がしますが、ここ当分は目が離せなくなりそうですね。