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ラベンダーの皇位継承問題概説(一般向け)

ラベンダー

こんにちは、ラベンダーです。

皇位継承問題が動いてますが、どうやら決着の方向です。

ありがたいことに、多くのリクエストをいただきましたので、概説したいと思います。

(一般向け)の概説なので、細かな論証やエビデンスの引用は控えて、わかりやすさを重視して概説したいと思います。

なお、専門性の高い本格バージョンの説明を希望される場合は、また「いいね」をください。

希望が多ければ、検討いたします。

ということで、始めますが、

結局、皇位継承問題はどうなったか?

結論から言えば、

男系男子派の勝利へ向かってる

だいたいは、男系男子派の思う通りになった。

ということです。

目次

はじめに

男系男子派、愛子天皇派問わず、皇位継承問題にハマってる人は、変人だらけです(笑)

奇人、変人、狂人、・・・訳の分からない人多すぎます。

常識が通用しないし、アタマおかしい人も少なくない。

だから、そういう人たちと話をしても時間の無駄。

私とは関係ない別世界の人たちということです。

皇室言論界では、人間を敵と味方の2種類しかいないと考える言論ヤクザな人が多いです。

しかし、現実は、天皇家派でも秋篠宮家派でもない、ただの一般人が大多数。

たぶん、国民の9割以上はそうでしょう。

にもかかわず、天皇派もしくは秋篠宮派の「信者」ばかり情報発信してるので、冷静に現実を観察し論評する人がいなくなってます。

天皇家支持者と秋篠宮家支持者の誹謗中傷戦争が延々と続く世界。

それが、大多数の国民が皇室に関心をなくしてる大きな原因のひとつでもあります。

以下の<参考記事>をご覧ください。

<参考記事>

酷いものですよ。

だから、誰もまともにやる人がいないので、

仕方なく

一般人が冷静に皇室の現実を知るためのブログ

をやってます。

もともと、そういうことを目指したわけではありません。

不本意は不本意なんですよ。

もともとマコムロ問題の専門ブログなので、マコムロ問題しか書いてませんでした。

マコムロ問題の最盛期は、100日連続でマコムロ記事書いたりしてました。

毎日、毎日、毎日・・・小室圭(笑)

いやあ~、あのころは楽しかったなあ~(笑)

マコムロ問題だけ書き続ければ、私的には満足でした。

けど、

敵を攻撃し絶滅させようとするヤカラしかいない殺伐とした皇室言論界

ですので、党派的に偏らないで、冷静に書く人がいません。

だから仕方なく、私が一般人向けの記事を書いてます。

不本意は不本意なんですよ。

でも仕方ない。

他にやる人がいないので。

今日は、あくまで一般人向けに、皇室継承問題の現実を概説したいと思います。

全体の流れ

まずは、全体の流れです。

ポイントになる出来事は、以下のとおりです。

皇位継承問題の時系列
  1. 平成18年 小泉内閣、悠仁親王誕生により、女性・女系天皇推進を破棄
  2. 平成24年 野田内閣、女性宮家等についての「論点整理」
  3. 平成29年 安倍内閣、天皇の退位等に関する皇室典範特例法を制定し、生前退位を実現。
  4. 令和3年 「特例法に対する附帯決議」に関する有識者会議
  5. 令和6年 「特例法に対する附帯決議」に基づく国会検討

小泉内閣の話は、すでに終わった過去の話なので、何の意味もありません。

これを持ち出してくるのは、妄想老人の類なので、無視して差し支えないです。

問題になるのは、②~⑤の流れ。

この流れで、皇位継承問題がどうなったか?ということです。

②~⑤全部意味のある話で、個々に論点がいろいろあって、専門家向けにはいろんな説明があるところですが、今日は省略します。

その話は書く機会があれば専門向け記事で書きます。

で、今回の皇位継承問題の流れを決定づけたのは、

④ 令和3年 「特例法に対する附帯決議」に関する有識者会議

でした。

④から⑤の流れ、この部分で決着した感じです。

令和3年有識者会議

元々、この問題、有識者会議以前から

①皇位継承の問題

②皇族数の減少の問題

の二つにわけて議論されてます。

この二つ。

① 皇位継承の問題(天皇の問題)
皇位継承資格を男系男子に限定するか、女性・女系へ広げるかの問題

② 皇族数の減少の問題(皇族の問題)
皇族数の減少に対して、どのような施策をとるか。

この2つの問題について、

令和3年の有識者会議の結論は以下のとおりです。

① 皇位継承の問題(天皇の問題)の結論
(ア)秋篠宮殿下、悠仁親王、常陸宮殿下の皇位継承順位は変動させない。
(イ)皇位継承資格は、悠仁親王のご結婚等の状況を見てから、議論を始める(10年以上先送り)

② 皇族数の減少の問題(皇族の問題)の結論
(ア)内親王(女王)を生涯皇族とする
(イ)旧宮家皇族を養子縁組によって皇族とする
 
(ア)と(イ)で十分な皇族数が確保できない場合は
(ウ)旧宮家皇族をダイレクトに皇族とする

で、そもそも有識者会議とは?

首相の私的諮問機関

法令によって設置される「審議会等」とは異なり、私的に「意見」を言うだけの機関なので、何の法的拘束力もありません。

無視してもOK だし、「意見」を採用してもOK、すべて自由。

しかし、岸田内閣は、この有識者会議の「意見」「尊重する」としましたので、この「意見」が政府の立場になりました。

「意見」が、政府の見解になるというのは、日本のヤラセ民主主義の定番。

で、この「意見」をベースに、国会で立法化の議論が始まったということです。

内容をおおざっぱにまとめると

皇位継承資格は、現在の男系男子を維持。
さらに、女性・女系天皇は、10年以上検討しない。

また、男系男子継承のバックアップとして「養子縁組」を用意した。

ということで、

圧倒的に男系男子派の有利な内容になってます。

これが政府の立場のよう。

では、国会各会派は、この「意見」に対してどのように対応したのでしょうか?

各党の立場概観

有識者会議の「意見」は、圧倒的に男系男子寄りです。

その「意見」より男系男子寄りか、女性女系天皇寄りか、同じなのか。

細かい話は省略して、各党の立場をおおざっぱに図式化しました。

それが以下の図です。

有識者会議を基準とした各党の立場

そもそも有識者会議の「意見」は、圧倒的に男系男子寄りです。

だから、中心軸が、かなり右寄り(男系男子寄り)になってます。

その右寄りの軸に対して、他の主要政党はほとんど全部右側に偏ってます。

共産党は、もともと「天皇制反対」の政党なので論外。
今も、皇室廃止派だと考えられます。
(なので以後、共産党の存在は無視します)

立憲民主党は多少左寄りではありますが、

女性・女系天皇の主張をしてない

ので、有識者会議より少し左側にとどまってます。

立憲民主党が、女性・女系天皇主張を止めてるので、もうどうしようもありません。

結局、どこも

女性・女系天皇の主張をしてない

状態になるので(共産は無視してます)、

女性・女系天皇に関しては、議論すらされないまま終わるでしょう。

男系男子派の勝利

そういうことです。

具体的な結論

総論的に、男系男子派の勝利になるのは明らかですが

では、具体的に、何がどうなるのか?

皇位継承についての2つの問題。

①皇位継承の問題

②皇族数の減少の問題

それぞれについて具体的な結論を予想します。

①皇位継承の問題

そもそも

この点を争う政党が存在してないので、

有識者会議の「意見」がそのまま決定になるでしょう。

(ア)秋篠宮殿下、悠仁親王、常陸宮殿下の皇位継承順位は変動させない。
(イ)皇位継承資格は、悠仁親王のご結婚等の状況を見てから、議論を始める(10年以上先送り)

この場合、具体的な法案が出てくるわけではないので、後から争う余地があるとか言い出す信者さんが出てくるかもしれませんが、それは間違い。

裁判と同じで、争うべき場面で争わないと、それは相手の言い分を認諾したことになります。

(ア)秋篠宮殿下、悠仁親王、常陸宮殿下の皇位継承順位は変動させない。
(イ)皇位継承資格は、悠仁親王のご結婚等の状況を見てから、議論を始める(10年以上先送り)

これをどの政党も争わず認めたことになるので、

この点については決定

言いたいことがあれば、10年後、15年後にやってくださいということになりますね。

②皇族数の減少の問題

これも大枠では、有識者会議の「意見」がそのまま採用されるでしょう。

(ア)内親王(女王)を生涯皇族とする
(イ)旧宮家皇族を養子縁組によって皇族とする
 
(ア)と(イ)で十分な皇族数が確保できない場合は
(ウ)旧宮家皇族をダイレクトに皇族とする

これが認められるのは確実。

ただ、法改正を伴いますので、一波乱、二波乱ある可能性はあります。

事実上、抵抗するのは立憲民主党だけで、立憲民主党がこだわるのは「女性宮家」。

これは「(ア)内親王(女王)を生涯皇族とする」ことについての内容の争い。

だから、内親王(女王)を生涯皇族とすることは決定でしょう。

問題は、その中身。

論点をチェックします。

・・・

(ア)ー1 生涯皇族の範囲

生涯皇族とするのを内親王に限定するのか、それとも内親王・女王とするかについては争いがあります。

かつての旧民主党野田内閣の論点整理では、「内親王限定」が有力視されてたので、この点がどうなるかは注目です。

今の段階では、どちらになるとも言えませんが、個人的には内親王・女王とすべきだと思います。

・・・

(ア)ー2 法の不遡及の問題

皇室典範12条を改正し、内親王(女王)を生涯皇族とする法律を作った場合、法の不遡及の原則により将来の内親王(女王)に適用されるのが原則です。

しかし、それでは法改正の意味がないので、この新法に遡及効をもたせて、現在の内親王(女王)に適用することになると思います。

ただ、そうすると法律によって強制的に自由の身になる権利を奪われることになり、結婚して民間人として自由に生活することを予定してた内親王(女王)の方々に酷なこととなる。

それは、有識者会議の報告書でも配慮されていたことです。

なので、

現在の内親王(女王)については、同意のある方のみ生涯皇族とし、結婚すれば降嫁する従来型の内親王(女王)も認めることになると予想します。

生涯皇族か従来型の内親王(女王)かの選択制。

そうなると予想しますし、そうなるべきだと思います。

内親王(女王)も人間ですから、人して幸福追求する権利はありますからね。

・・・

(ア)ー3 配偶者、子供の身分

これが最大の争点でしょうか。

生涯皇族となった内親王(女王)が、結婚し子供が生まれた場合。

その配偶者や子供が、皇族の身分を持つのかどうかが問題になります。

(A)配偶者や子供に、皇族の身分を与える(女性宮家)

(B)配偶者や子供は、民間人のまま

ヨーロッパ王室の例では、(A)の場合と(B)の場合の両方が存在するので、制度としてはどちらも可能ですし、どちら良いというものはないでしょうが、

(B)配偶者や子供は、民間人のままになるのは間違いない。

というか、

もし、(A)になったとしたら、それは男系男子派の敗北。

そんなこと、男系男子派が認めるわけありません。

立憲民主党は、粘るかもしれませんが、

それ以外の政党がほぼ男系男子ですから、(A)が認められることはない。

これは明らか。

なぜなら

天皇というのは、天皇になる前は、皇族なわけですよ。

天皇と皇族は、一連につながってるものです。

だから、女系天皇を認めないということは、女系皇族も認められない。

男系派からすれば、当然の帰結です。

私は男系派になったことはないので、そこまで異常に「男系」にこだわる理由は知りません。

一般人目線で見れば、それだけ異常に「男系」にこだわるというのは、何かの宗教にしか見えませんが、男系派というのはそういうもの。

女系は、一切認めない

それが男系派というものなので、

(A)配偶者や子供に、皇族の身分を与える(女性宮家)

というのは女系皇族を容認したことになるので、それはあり得ないでしょう。

(B)配偶者や子供は、民間人のままになるのは間違いない。

・・・

あと

養子縁組プランについても論点は多々ありますが、

これはマニアックになるので、別の機会とします。

結論としては、

旧宮家皇族を養子縁組によって皇族とする

がそのまま認められると思います。

ということで

結論をまとめると、

①皇位継承の問題

男系男子継続

女性・女系天皇の議論は10年以上先送り

②皇族数の減少の問題

内親王(女王)は生涯皇族となるが、配偶者・子供は民間人のまま

旧宮家皇族を養子縁組によって皇族とする

そういうことですね。

そもそも

どこの政党も女性・女系天皇の話をしてない

ので、将来の女性・女系天皇の議論すら始まらない状態。

愛子天皇は、もちろん問題外。

土俵にも上がってないというのが現実。

で、死ぬほど重要なのは、

この現実を国会が追認する

ということです。

追認してしまえば、この話題が国会で議論されることはなくなります。

退位特例法でいう「国会の総意」ですよ。

これは重い。

もちろん、法改正のチャンスもなくなる。

15年後とか20年後かに、悠仁親王のご結婚などの状況で議論の必要が出てくるまでは、この問題はこのまま終了になるということです。

予想も何もないですね。

予定調和の世界。

日本の政治の右傾化を見せられただけでしたね。

さて、

皇位継承問題の簡単な概説は以上になります。

マニアックな世界なので、どれだけの方が興味あるのかわかりませんが、

もし、皇位継承問題についての本格的な解説記事を希望される場合は、

以下のX(旧Twitter)のポストに「いいね」を入れていただくか、このブログ記事にコメント(非公開)を入れてください。

ご希望の方が多ければ記事を書きます。

マニア向けですので、書かない可能性が高いと予想してます。

ただ、私は皇位継承問題が「本業」ではないので、この先、書く機会はもうないかもしれません。

今年から、「本業」重視ですからね。

これが、最後の機会かもしれません。

だから、ご希望が多ければ、前向きに考えます。

ということです。

ラベンダー

ではまた

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7 Comments
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すずらん
すずらん
7 months ago

ラベンダー様
ブログ更新ありがとうございます。
なかなかコメント出来ず申し訳ありません。今回の皇位継承と皇族減少問題で、前にラベンダー様が疑問に思われた天皇家の思惑はどこにあるのか?私も疑問に感じます。おっしゃるように予定調和であるのは間違いなさそうです。
Instagramは開始されましたが、やはり菊のカーテンは重いように感じます。
情報が少ないのでラベンダー様がブログ更新されるのにご苦労があると思いますが、今後も期待しております。
また、能登半島地震の事を発信して頂き有難うございます。続けて被災地に気持ちを寄せていけたらと思っておりますのでX発信も宜しくお願いします。

ふくろう
ふくろう
7 months ago

今晩は

次は秋篠宮家に決定ということですね。絶望的な気分です。
この記事を読んだ後に、テレ東ビズでベトナム訪問前の秋篠宮夫婦の会見を見ましたが、将来の天皇皇后がこれだと日本人として大変恥ずかしいです。会見を見ていて「もうやめて」って思ってしまい、途中で見るのをやめました。日本の象徴って一体何なのでしょう。

一番気になるのが、皇統が秋篠宮家に移った後に、皇族減少の対策として、女性宮家の配偶者、子供も皇族と認めるという法律改正があるのではないかということです。
そして皇族減少の為に降嫁した元内親王も宮家に復活できる法律ができる可能性もあるのかと。
秋篠宮家に皇統が移っているので、継承順位が秋篠宮家優先になってしまいますよね。
マコムロに子供が生まれて、その子供が男の子だったら…。悠仁さまが結婚できなかったら、その次はその子供が、まさかの……。口に出したくないです。
夜中に超マイナス思考に陥ってしまいました。

まるだぬき
まるだぬき
7 months ago

<平成29年 安倍内閣、天皇の退位等に関する皇室典範特例法を制定し、生前退位を実現。>
この時点ですでに愛子天皇論についての勝敗は決していたとも言えます。
気になるのはこの特例法制定は先の天皇の意向があってできたものだということ。

退位意思表示ビデオの前の政府とのやりとりで「退位したい」以外何も政府側に伝えなかったとは考え難いので、皇室側の想定する退位後の体制についても政府側に伝わっているのではないかと。
各党似たような意見で何の波乱も無さそうなのは、皇室側の意向に沿ってやる感じに大体決まってたりするんじゃないかなとか。
そんな妄想も頭に浮かびます。

yucca
yucca
6 months ago

はじめまして。愛子天皇への道へのブログからきました
お詳しそうなのでお尋ねしますが
「小泉内閣の話は、すでに終わった過去の話なので、何の意味もありません」
とあります。
一昨年、立憲民主の長浜議員が、2005年の女性天皇実現のための有識者報告書による典範改正審議が廃案になっていないと明らかにしましたが、これは無効なんでしょうか。

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