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秋篠宮システムとは何か?

ラベンダー

皆様、こんにちは。
ラベンダーです。

先日、記事書きましたが、皇室ウォッチャー界隈。

秋篠宮派、愛子天皇派問わず、宗教の人多い。

宗教人の特徴は、

事実(現実)を妄想変更する

法律の条文で書かれてあり、争いのない事実(現実)。

そういう明確なものであっても、

自分たちの宗教に都合のよい妄想変更するのが、狂信者の常道。

宗教やりすぎると、どこかが、おかしくなるのでしょうか。

ただ、皇室ウォッチャー界隈。

そういう宗教妄想派が増え続けてるので、正しい情報を得るのは困難になってます。

そこで思い出したのですが、

いわゆる「秋篠宮システム」。

法令通りの話なので、別に何の疑義もありません。

が、一部宗教妄想派は、訳のわからない妄想変更を繰り返してるようです。

この件、以前に解説記事を書きました。

ただ、解説したのは、2023年ごろで、ずいぶん時間も経ってます。

ご存じない方も多いかと思われますので、

そこで今回は、その改訂版といいますか、簡略版を改めて書くこととします。

目次

秋篠宮皇嗣とは?

平成31年、明仁天皇が退位し、徳仁天皇が即位。

「代替わり」に伴って、秋篠宮殿下は、皇位継承順位第一位の「皇嗣」になりました。

ただし、この「皇嗣」は「ただの皇嗣」ではなく、天皇の退位等に関する皇室典範特例法(以下、「特例法」とする)による特別な地位。

なので、これを「ただの皇嗣」と区別するために、私は「秋篠宮皇嗣」と呼んでます。

その地位の詳細は、以下の記事をごらんください。

<秋篠宮皇嗣という特別な地位> 

上記、記事で説明しましたが「秋篠宮皇嗣」という地位は

秋篠宮文仁殿下、一代限りの特別な地位

その特別な地位は、

「秋篠宮皇嗣」=「皇太子」

と理解して、皇室典範上は正しい。

これは立法的に解決されてますので、解釈も何もありません。

単純な事実です。

愛子天皇がどうたら言ってる宗教の人たちが意味不明な妄想してるだけで、「秋篠宮皇嗣」という特別な地位は「皇太子」とほぼイコール。

で、上記記事でも書きましたが、

なぜ、「秋篠宮皇嗣」という特別な地位を作ったのか?

それは、法令上「秋篠宮皇嗣」=「皇太子」とすることで、皇太子待遇が可能になる。

多額の国費を投入することも可能になる。

1.皇太子と同等のスタッフ(&予算)を与えることができる

2.皇太子と同等の住居を与えることができる

3.皇太子と同等の経済的利益を与えることができる

4.皇太子と同等の班位を与えることができる

などのメリットがあるから、「秋篠宮皇嗣」という特別な地位を作った。

わかりやすい話ですよ。

この法令を整備したのは、保守強硬派で宗教右翼とも関係が深かった安倍内閣。

秋篠宮家を特別に優遇した法令を整備するのは、保守強硬派の安倍内閣としては当然でしょう。

たぶん、宗教右翼も満足。

なのに、

愛子天皇がどうたらと言ってる宗教の人たち

何で、それが理解できないのか。

いいかげんに現実を見ような。

バカみたいに、現実を妄想変更したところで、現実は変わらない。

もう、妄想はいいから

宗教もいらないから

正しく現実を把握して、真っ当な批判をする。

この秋篠宮システムの件に限らず、そのようにすべしと、私ラベンダーは思います。

秋篠宮皇嗣の実務上の対応

「秋篠宮皇嗣」という特別な地位。

それに対応した、実務の法整備も行われております。

宮内庁法 附則3条

第三条 第三条第一項の規定にかかわらず、宮内庁に、天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成二十九年法律第六十三号)第二条の規定による皇位の継承に伴い皇嗣となつた皇族に関する事務を遂行するため、皇嗣職を置く。

 皇嗣職に、皇嗣職大夫を置く。

 皇嗣職大夫は、命を受け、皇嗣職の事務を掌理する。

 第三条第三項及び第十五条第四項の規定は、皇嗣職について準用する。

 第一項の規定により皇嗣職が置かれている間は、東宮職を置かないものとする。

 皇嗣職大夫は、国家公務員法第二条に規定する特別職とする。この場合において、特別職給与法及び定員法の規定の適用については、特別職給与法第一条第四十二号及び別表第一並びに定員法第一条第二項第二号中「東宮大夫」とあるのは、「皇嗣職大夫」とする。

(太字、下線等はラベンダーによる)

一般的には、皇太子をサポートする組織として「東宮職」が置かれます(宮内庁法6条)

そのトップは、「東宮大夫」(宮内庁法12条)

ところが、皇太子ではなく、

特例法により「秋篠宮皇嗣」という皇太子と同等の特別な地位が創設された。

そこで、実務は、

「東宮職」と同等の組織「皇嗣職」を創設(宮内庁法附則3条1項)

「東宮大夫」と同等の地位「皇嗣職大夫」を創設(同条2項)

して、皇太子と全く同等の組織・待遇で、「秋篠宮皇嗣」をサポートしてます。

「侍従職」「東宮職」「皇嗣職」の人員

徳仁天皇が皇太子であったときの「東宮職」の人員は51人。

「秋篠宮皇嗣」をサポートする「皇嗣職」の人員も51人。

同じです。

見てのとおり、わかりやすく

「秋篠宮皇嗣」=「皇太子」

として、実務も動いてます。

さらに、

「秋篠宮皇嗣」という特別な地位を作った安倍内閣。

保守強硬派らしく、ぬかりなく

 第一項の規定により皇嗣職が置かれている間は、東宮職を置かないものとする。

として、皇嗣職が置かれている間は、「東宮職を置かない」とダメ押ししてます。

言い換えれば、

「秋篠宮皇嗣」が存在する限り「皇太子」は存在しえないと言ってるわけで、

実定法上も実務上も、「秋篠宮皇嗣」=「皇太子」を確定させたといえます。

ここまでやれば、支持層である宗教右翼からも文句は出ないでしょう。

さすがですね(皮肉)

で、

そういう現実があるのに、現実を妄想変更して

「愛子立太子」という妄想で、信者やお布施を獲得するやり方は感心しませんね。

「愛子立太子」とかを主張する宗教団体。

「愛子立太子」とかを主張する集金ビジネス。

いいかげん、そのようなデタラメで商売する連中にはウンザリですよ。

本当に、批判すべきは何か?

それは「秋篠宮システム」ですよ。

秋篠宮システムとは?

さて、本題に入ります。

法令上、秋篠宮殿下は皇室典範上の「皇太子」ではありますが、皇室経済法上は宮家皇族のままです。

その不思議な状態のことを

秋篠宮システム

と、私ラベンダーはネーミングしてます。

秋篠宮システム

皇室典範では ⇒ 皇太子と同等

皇室経済法では ⇒ 宮家皇族のまま

「秋篠宮システム」

何で、そんな変なことしてるのか?

その意味は

皇太子と宮家皇族の良いとこ取り

ということです。

都合よく、「皇太子」と宮家皇族を使い分けたい。

そういう私欲的な話。

秋篠宮システムを採用した具体的な理由としては、以下のようなことでしょう。

秋篠宮システムの意味

皇太子待遇にしてもらいたい。

けど、内廷皇族にはなりたくない。

秋篠宮家を存続させたい。

宮家皇族のまま自由な経済活動をしたい。

結局、

皇太子と宮家皇族の良いとこ取り

それが「秋篠宮システム」

あまりにも巧妙に出来すぎていて、秋篠宮家を支持してる宗教右翼の末端信者たちも、良く理解してないよう(笑)

そう、

味方すら欺いてしまうくらいに、よく考えられた悪だくみ。

さすがです、安倍内閣(皮肉)

「内廷費」と「皇族費」

この「秋篠宮システム」が、どういうものかを理解するためには、「内廷費」と「皇族費」の違いを理解する必要があります。

まず、現在の皇室は、

  1. 天皇皇后両陛下
  2. 上皇上皇后両陛下
  3. 皇族殿下方

の方々で構成されています。
これらの方々は、「内廷」にある方々と、それ以外の宮家の皇族殿下方(宮家皇族)とに分かれます。

内廷 = 天皇皇后両陛下、愛子内親王殿下、上皇上皇后両陛下。
宮家皇族 = 秋篠宮、常陸宮、三笠宮、高円宮の各宮家の方々。

で、憲法88条後段の「皇室の費用」として、皇室の内廷へ支給されるのが「内廷費」、宮家皇族へ支給されるのが「皇族費」。

法令上は、以下のようになっておりますが、

「内廷費」と「皇族費」

「内廷費」は、「皇族の日常の費用その他内廷諸費に充てるもの」(皇室経済法4条1項)。

「皇族費」は、「皇族としての品位保持の資に充てるため」(皇室経済法6条)。

これでは、違いがよくわからないと思いますので、

「内廷費」と「皇族費」の違いを説明した、1984年4月3日の衆議院内閣委員会での山本悟宮内庁次長(当時)の答弁を紹介します。

山本悟宮内庁次長の答弁

宮家の方は内廷と違いまして、皇族費というのは皇室経済法にもございますように品位保持の資として支出されるものでございまして、全部が全部それだけでという体制ではないわけであります。

内廷費は内廷諸費その他内廷の費用ということでございますから、これは全く他の収入はないという前提での経費になっておるわけでございます。

(太字、下線等はラベンダーによる)

要するに、こういうことです。

「内廷費」は、生活費などのすべてがカバーされ、外部収入がないという前提
「皇族費」は、生活費などのすべてをカバーされていない。(外部収入OK)

「内廷」の場合、生活費などの全部が、税金でカバーされる。

➡ だから、バイト禁止ですよ。

「宮家皇族」の場合、生活費などの全部は、税金でカバーされていない。

➡ だから、足らない部分はバイトしてくださいね。

宮家皇族は、カネを稼いで生計をたてるのが前提。

という感じですね。

「内廷費」と「皇族費」の違いをまとめると

「内廷」だと、国からお金はたくさんもらえるけど、バイト禁止。
「宮家皇族」だと、十分なお金はもらえないから、バイトOK。

これを頭に入れて、

「秋篠宮システム」を考えてみましょう。

稼ぎまくる「皇太子」

秋篠宮システム。

安倍内閣が立法のテクニックを用いて

「皇太子と同等」だけど「宮家皇族」

という不思議なポジションを創設しました。

それが「秋篠宮システム」

意味としては

皇太子と宮家皇族の良いとこ取り

で、その結果、どうなったか?

「皇太子と同等」だけど「宮家皇族」

秋篠宮家が得た「利益」に着目して整理します。

まずは、「皇太子と同等」になったことによる利益。

「皇太子と同等」による利益

1.「皇太子と同等」により国費スタッフ大増員をゲット。

2.「皇太子と同等」にするために、皇族費3倍(年間6100万円の増額)(特例法附則6条)をゲット

3.「皇太子と同等」の住環境をゲット(秋篠宮邸などの大工事)

4.佳子内親王専用の「別室」をゲット

続いては、

宮家皇族を維持することによる利益

「宮家皇族」による利益

1.「宮家皇族」なので、アルバイトOK

2.「宮家皇族」なので、自由な経済活動OK

3.「宮家皇族」なので、資産等の蓄積OK

という感じで、

宮家皇族としての経済的自由は維持されたまま、「皇太子」の特権を得る。

ゴキゲンですね、「秋篠宮システム」

また、秋篠宮家が維持されたので、秋篠宮家が蓄積したものは、他から干渉されずに後の世代へ継承することが出来る点。

これは、大きいですね。

さらに、ゴキゲンなのは、

秋篠宮殿下は、皇太子と同等ですから、

皇太子がアルバイトOK

という、歴史上、ありえない状況が出現してます。

実質「皇太子」がイベントに来てくれるのですから、

秋篠宮家へ、「ご公務」の依頼が殺到するのも、無理はありません。

実質「皇太子」ですから、「お車代」もさぞかし高額でしょう。

年間6100万円の皇族費の増額。

国費によるスタッフ大増員。

に加えて、バイトして稼ぐのも自由。

ザクザク稼いで、どんどん蓄積。

ゴキゲンですよね、「秋篠宮システム」

ということで

「秋篠宮システム」

秋篠宮夫妻がこれを要望したわけではないと思います。

そもそも

皇族に選択の自由はありません。

要望して、どうなるわけでもない。

言われる通りに従うしかない立場。

だから、カネ儲けがメインで、この「秋篠宮システム」が生み出されたわけじゃない。

とは思ってます。

これは副産物。

この制度の本来的な意味。

宗教右翼の思惑どおり男系男子永久化に成功すれば、

秋篠宮家以外の宮家は、すべて消滅し

皇室=秋篠宮家

になります。

なので、「秋篠宮システム」の本来的意味は、

秋篠宮家という「ハコ」を存続させ、旧宮家皇族による皇族復帰の受け皿にすること。

だったと思ってます。

しかし、この制度により、

秋篠宮家以外は、すべて消滅するので、秋篠宮家は何をしても許される。

という醜悪な状況になることをおそれています。

皇室の分断抗争は、もとに戻れない段階にきてるようですし、

どうせ、皇族に自由はありません。

どうせ、自由がないならと、開き直って、

宗教右翼に導かれるまま、戦前回帰の皇室を目指す。

秋篠宮家の人々が、そういう気持ちになるのを警戒しますね。

秋篠宮家が稼ぎまくるだけなら、それほどのことではありませんが、

それがどこへ向かって進むのか。

大日本帝国皇室なのか、民主主義尊重なのか、

秋篠宮家の問題は、

その点が、大きな問題になると思ってます。

まあ、とにかく

皇位継承問題を論じるなら、「秋篠宮システム」の理解は最低限の知識。

高森某とか小林某とか、「ただの皇嗣」などと妄想をまき散らす連中は、本当にどうしようもありません。

アホすぎて論外

その点は、よくご留意いただきたいと思います。

また、よろしくお願いいたします。

ではまた

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昔は良かったちゃん
昔は良かったちゃん
24 days ago

ラベンダー様、お久しぶりです。

大変わかりやすい保存版!とも言うべき解説記事をありがとうございます。

一読して、下記が気になりました。

>>「秋篠宮皇嗣」という地位は
>>秋篠宮文仁殿下、一代限りの特別な地位

ということは、悠仁親王は、法律上は「一介の外廷皇族」のまま?
とすると、身位は内廷皇族たる敬宮様より下位ということになりますね。。。

成人式の後の祝宴で、悠仁親王が、秋篠宮夫妻、そして佳子内親王の後ろに立っていた理由が理解できたような気がしました。

ということは。。。

(縁起でもない話ではありますが)もし「秋篠宮皇嗣」が徳仁天皇に先立って薨去した場合、悠仁親王の地位はどうなりますか?

改めて「皇太甥」の地位を法律上規定する必要が出てくるということになりませんか?

あるいは特例を以て徳仁天皇の養子にする???
「皇統に属する男系男子を養子にする」ことになりますので、男系男子派にとっては嬉しい展開になりそうですね。。。

またの記事を楽しみにしております。
季節柄どうぞご自愛ください。

ふくろう
ふくろう
22 days ago

こんにちは

「秋篠宮=皇室」将来こうなるとすると、気になるのがNYにいるあの夫婦。
何十年後か先に、あの夫婦の子供が成長して特例でなんらかの法案を可決させて、皇室に絡んでくるような気がしてなりません。皇室が秋篠宮家だけになったら好き放題ですものね。
私も現実主義で占いとか神様のバチがあたるとか、あまり興味がないタイプだったのですが、ここまで好き放題にやられると神様のバチというものを頼ってしまいそうです。

唯一できることは国民の声がどれだけ秋篠宮好き放題システムにブレーキをかけられるのか。最近の全国の「愛子さまフィーバー」は愛子様を一目見たいという純粋な気持ちプラス、秋篠宮システムに反対するというのを無言で表現しているデモのように見える気がします。「北風と太陽」秋篠宮システムに対する国民の太陽政策みたいだなと。北風政策にならないのは日本人らしいと思います。
バックにいる宗教右翼たちも国民全体を操ることはできないと思うのですが。

高円宮久子さまが外国人の記者から皇室の存在についての質問に答える動画をみました。
「皇室は国民主権で国民が必要ないというなら、いらない存在です」と英語でスパっとおっしゃているのを思い出しました。英語で表現すると白黒はっきりしていてシンプルでわかりやすいなと。

ふくろう
ふくろう
22 days ago

女性天皇について #久子さま に直撃!からの完璧な返し!

久子様の皇室と国民との関係を発言したショート動画を参考までに貼り付けておきます。
よかったら見てください。輸入食品一ノ瀬さんのショート動画でした。

甲斐犬
甲斐犬
2 days ago

ラベンダーさん、更に踏み込んだ、詳しい内容をありがとうございます。

旧宮家皇族による皇族復帰の受け皿にする…
最近のキーワード、旧宮家。具体的にどうなることなのか、今後また解説いただきたいです。女性当主の宮家を旧宮家復帰の男系で繋いでいくことでしょうか。

戦前復帰の皇室を目指す…
秋篠宮が統帥権の話題をしたというような新聞記事を一度見かけました。怖いです。

大日本帝国を美化して理想としているのですね。それで戦争に負けたという現実を棚に上げて。民主主義尊重の考えとまるで相容れないことなのですね。
日本の長い歴史の中では、明治以降の短い期間のことです。大学の講義(専門外選択)で、様々な検証のもと、(習うような)大化の改新はなかったという主張を延々と半年聴いたことがあります。歴史や伝統は、時に都合よく書き換えられます。

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