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秋篠宮皇嗣という特別な地位

ラベンダー

こんにちは、ラベンダーです。

暑い日が続いてますね。

選挙運動とかやってる人たちは、大変そう。

私は、ノンビリとやってます。

暑いと根気がなくなって、いろんなことにヤル気をなくしますね。

暑すぎて、外に出られないし・・・

まあ、

今回も軽くリハビリ記事。

前回までは、民主主義や国民主権を無視する男系原理主義者の危険性について多く述べてきました。

今回は愛子天皇派と称する集団の妄想法学の訂正です。

この世界、妄想を事実であるかのように信じこんでる人が多いですので、

皇嗣(こうし)関係の正しい知識をあらためて一般人向けに説明したいと思います。

当ブログでは何回も説明してきた話ですので、復習ですね。

目次

愛子天皇派の妄想ストーリー

まずは、愛子天皇実現と称する集団の妄想ストーリー。

妄想ストーリー

1.皇嗣は皇太子と違って、確定ではなく「暫定1位」にすぎない

2.皇室典範1条を改正して、男女平等にすれば、愛子さまが皇太子になり

3.愛子皇太子は、順位1位になり、次期天皇になる

という感じ。

細かく言えば、1も2も3も全部誤りですが、

今日は、時間の余裕もないし、長くなるので1番目についてだけ解説します。

2と3については後日、どこかで解説しますが、

簡単に言うと。

主要政党は「女性・女系天皇」を容認するかどうかは論点にしてますが、「愛子天皇」を論点にしてる主要政党はありません。

仮に「女性・女系天皇」を容認されたとしても、そのことによって、ただちに愛子天皇が実現するわけではないから。

法改正のハードルが違うからです。

(ア)女性・女系天皇の実現 

⇒ 皇室典範1条の改正のみ

(イ)愛子天皇の実現 

⇒ 皇室典範1条の改正 

⇒ 秋篠宮殿下の現在の地位変更と順位のはく奪 

⇒ 悠仁親王・常陸宮殿下の順位はく奪

(ア)と(イ)では、法改正のハードルがぜんぜん違う。

皇室典範1条を改正すれば、自動的に愛子天皇が実現すると考えるのは、

妄想法学

であって

女性・女系天皇実現と、愛子天皇実現は、法改正のハードルがぜんぜん違います。

というか、

秋篠宮殿下、常陸宮殿下、悠仁親王の地位や順位をはく奪し、愛子さまを1位にする

そんな法案を提出する政党があるでしょうか?

そんな法案に賛成する政党があるでしょうか?

そんなデタラメな話を支持する世論が、大多数になるのでしょうか?

どこをどう見ても、無理。

なので

愛子天皇実現の法改正は、不可能に近いので、どこの主要政党からも相手にされてない。

それが現実。

当ブログでは、何度もお話してますが、また後日、詳細解説やります。

皇嗣と皇太子

ということで、愛子天皇実現と称する集団の妄想ストーリーが実現することはありませんが、

党派的な主張をするのが当記事の目的ではなく

現状、どのような制度になってるかを一般人向けに解説するのが目的です。

なので、秋篠宮皇嗣という特別な地位についてお話します。

まずは、皇嗣という言葉の意味ですね。

皇室典範4条 

天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。

皇嗣というのは、皇位継承順位第1位の人物のことです。

ストレートに言えば、皇嗣とは「次の天皇」です。

では、皇太子とは何かというと

皇室典範8条 

皇嗣たる皇子を皇太子という。

皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という。

皇嗣たる皇子が皇太子

皇嗣の資格を持つ人物(皇位継承順位第1位の人物)が、「皇子」(=現在の天皇の子)であった場合に、その人物を「皇太子」と呼びます。

皇太子も皇嗣の一種で、どちらも(皇位継承順位第1位の人物)という点では同じです。

違いとしては、現在の天皇の子であるかないかということ。

皇嗣と皇太子

皇位継承順位第1位の人物が

天皇の子や孫 = 皇太子・皇太孫

それ以外 = (ただの)皇嗣

皇太子・皇太孫と、それ以外のただの皇嗣。

皇位継承順位第1位の人物なので、次の天皇なのは同じ。

皇太子とただの皇嗣の皇室典範上の違いとしては、

11条2項(皇太子・皇太孫の皇籍離脱の禁止)
17条(摂政就任順位)
19条(摂政の交代の条件)

がありますが、皇位継承とは無関係なものばかりです。

なので、

皇太子は、何やら特別な地位だと思ってる人が多いと思いますが、

実は、

ただの皇嗣も皇太子も、さほど変わらない。

皇太子というのは、法令上、それほど特別な地位ではないということです。

ただ、

唯一、大きな論点としては、皇位継承順位変動の問題があります。

皇位継承順位の変動

皇室典範2条

皇位は、左の順序により、皇族に、これを伝える。
一 皇長子
二 皇長孫
三 その他の皇長子の子孫
四 皇次子及びその子孫
五 その他の皇子孫
六 皇兄弟及びその子孫
七 皇伯叔父及びその子孫

② 前項各号の皇族がないときは、皇位は、それ以上で、最近親の系統の皇族に、これを伝える。
③ 前二項の場合においては、長系を先にし、同等内では、長を先にする。

皇太子は、新しく皇子が出生しても、長子優先(皇室典範2条3項)のため、順位変動がありません。

特別な事情(皇室典範3条)がない限り、次の天皇であることは確定してます。

しかし、皇子でない皇嗣については、新しく皇子が出生することにより、順位変動が発生し皇嗣でなくなる可能性がある。

だから、論理的に順位不確定であるといえば、それはそのとおりです。

なので、

現行法の遵守が前提(法改正しない)ならば

愛子天皇派のいう

皇太子は確定、皇嗣は不確定

という話は、成り立ちうるとは思います。

ただ、

天皇皇后両陛下に新しく男の子が誕生するとは思えないので、

順位変動が起こる余地はなく、生死・寿命レベルの話を無視すれば、

秋篠宮殿下が次の天皇であるのは、実質的には確定のようなものです。

ところが

誹謗中傷系の愛子天皇派は面白いこと言います。

「法改正を前提にして」

法改正すれば、愛子さまが皇太子になるから、皇嗣は暫定。

皇太子は確定、皇嗣は不確定

とかいって、愛子天皇実現妄想に浸っているようですが、

「法改正を前提にして」

皇太子は確定、皇嗣は不確定

???

・・・それってね。

バカですか?

法改正を前提にすれば、

皇太子であろうと皇嗣であろうと、すべて不確定。

当たり前でしょう。

男女平等という法改正も可能ですが、それ以外の法改正も当然可能。

皇室典範1条だけでなく、2条も8条も変更可能ですよ。

たとえば、

皇太子ではなく、皇太弟優先という法改正も可能。

最年長皇族が即位するという法改正も可能ですし、

そもそも、皇太子という地位を廃止する法改正も可能。

法改正を前提にすれば、何でもできます。(法の不遡及原則の問題はありますが・・・)

だから、法改正を前提にして

皇太子は確定、皇嗣は不確定

とかいう人は、法学的には正真正銘のアホなので、相手にしても仕方ありません。

それは、そういう宗教なんだと思って、笑いながら眺めるしかありませんね😄😄😄

順位変動まとめ

<現行法を遵守するなら>

「皇太子は次の天皇が確定、皇嗣は不確定」

は、ある程度は正しい。

<法改正を前提にするなら>

皇太子であろうと皇嗣であろうと、法改正でどうにでもなるので、すべて不確定

秋篠宮皇嗣は皇太子と同じ

皇太子も皇嗣も、現行法では、大差ありません。

順位変動が起こりえない現状では、同じようなもの。

しかし、現実。

秋篠宮殿下は、「ただの皇嗣」じゃない。

秋篠宮殿下は、ただの皇嗣ではなく、特別な地位にある。

天皇の退位等に関する皇室典範特例法(以下、特例法とする)は、秋篠宮殿下に限定された特別な地位を与えました。

それを勝手に秋篠宮皇嗣とネーミングして説明します。

特例法によって創設された秋篠宮皇嗣

「ただの皇嗣」じゃない。

それが、この条文。

特例法5条

第二条の規定による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族に関しては、皇室典範に定める事項については、皇太子の例による。

「第二条の規定による皇位の継承に伴い皇嗣となった皇族」とは、ピンポイントで秋篠宮殿下のことです。

今後、他の人物がこの地位に就くことはありません。

「皇太子の例による」とは法律用語ですが、翻訳すると「皇太子と同じように扱う」という意味です。

だから、特例法5条条文を一般向けに翻訳すると

特例法5条

秋篠宮殿下は、皇室典範上、皇太子と同じ。

と定められております。

先ほど言いましたが、皇室典範上、皇嗣も皇太子も大差ありません。

が、

あえて皇太子と同等の地位を与えたのには、法律以外の現実的な利益があるからでしょう。

たとえば

1.次の天皇としての地位の明確化

2.皇太子と同等のスタッフ(&予算)を与えることができる

3.皇太子と同等の住居を与えることができる

4.皇太子と同等の経済的利益を与えることができる

5.皇太子と同等の班位を与えることができる

など、メリットがいっぱい。

秋篠宮殿下に皇太子待遇を与えた特例法5条。

現実的には重要な意味のある条文になってます。

また、

いわゆる立皇嗣の礼ですが、

秋篠宮殿下は、皇室典範上の皇太子と同等なので、

立太子の礼に類似した立皇嗣の礼が「国事行為」として行われた。

実務上は、そういう筋書きです。

誹謗中傷系の愛子天皇派は、妄想によって立皇嗣の礼をただのパフォーマンスのように侮辱する人が多いですが、それは日本国が民主主義国家・法治国家であることを軽視しすぎです。

民主主義国の国会の手続きを経て、法令により、秋篠宮殿下に皇太子と同等の法的身分を与えられたのは事実。

ですから、立太子の礼に準拠した立皇嗣の礼が「国事行為」として行われたのは、国家の筋としては正しい。

特例法5条

秋篠宮殿下は、皇室典範上、皇太子と同じ。

だから、

立皇嗣の礼だけを批判するのは筋違いで、批判するなら秋篠宮殿下への皇太子待遇を批判しないと。

(ちなみにラベンダーは、秋篠宮殿下への皇太子待遇が、悪いこととは思ってません)

けど、秋篠宮殿下への皇太子待遇は法令の意味を理解できなくて批判しないのに、立皇嗣の礼だけを侮辱するのは、アタマ悪すぎませんか?

秋篠宮皇嗣は、ただの皇嗣ではなく、皇太子と同等の地位

誹謗中傷系の愛子天皇派の皆さん。

立皇嗣の礼をパフォーマンス扱いするのは、法令の意味を理解してませんよね。

誹謗中傷する前に、まずは、法令を正しく理解しよう。

皇室問題を語るのに、皇室法が正しく理解できてないのは、恥ずかしくないですか?

妄想法学による誹謗中傷攻撃をやめて、正しい知識を得ることから始めるべきだと思いますよ。

現行法を前提にした結論

皇太子と「ただの皇嗣」を比較しても、それほど変わらない

皇太子と「秋篠宮皇嗣」は、同等の地位

秋篠宮システムの完成

ついでですから、当ブログで何度も使われてる「秋篠宮システム」について説明します。

秋篠宮殿下は、特例法によって「皇室典範上は」皇太子と同等であるとされましたが、裏を返せば、皇室典範以外の法令上は皇太子ではない。

この条文テクニック、具体的に問題になるのは、

皇室経済法

つまり

秋篠宮システムとは?

皇室典範では ⇒ 皇太子と同じ

皇室経済法では ⇒ 宮家皇族のまま

という、不思議なシステムを採用してます。

これを「秋篠宮システム」と私は勝手に呼んでおりますが、

この「秋篠宮システム」の意味は

皇太子と宮家皇族の良いとこ取り

もう少し具体的にいうと

秋篠宮システムの意味

皇太子にはなりたいけど、内廷皇族にはなりたくない。

秋篠宮家を存続させて、宮家皇族のまま自由に経済活動をしたい。

(皇室経済法上の)皇太子になると、皇室経済法4条1項により、自動的に内廷皇族となってしまいます。

秋篠宮家は消滅。

内廷皇族だと国からもらえる金額は増えますが、その代わり自由な経済活動ができなくなります。

それは、いろいろ不都合なのでしょう(笑)

どう不都合かは、ご自身で考えてみてください。

あと皇位継承問題的には、旧宮家男系男子の養子縁組法案等を成立させた場合、養子等の受け皿として「秋篠宮家」を存続させておく必要があるのも重要。

秋篠宮家存続には、いろいろ事情があるんですよ。

そこで、考えだされたのが「秋篠宮システム」

皇室典範上は、皇太子と同等とすることによって、皇太子と同等の身位や待遇をゲット。

皇室経済法上は、宮家皇族のままなので、秋篠宮家は存続し、自由な経済活動もOK。

さらに、皇太子待遇ということで、意味不明な皇族費3倍増もゲット。

皇太子と宮家皇族の良いとこ取り

ゴキゲンすぎますね。

秋篠宮家にとっては楽しすぎるシステムが、「秋篠宮システム」

だからね。

誹謗中傷系の愛子天皇派が、

秋篠宮夫妻は、宮家皇族だから愛子さまより序列が下。

という、激しい妄想にとりつかれているようですが、

無知すぎて恥ずかしいから言わないほうがいいと思いますよ。

「秋篠宮システム」を正しく理解しましょう。

基本的に、秋篠宮殿下は皇太子待遇なので、班位も皇太子と同等。

ただ、秋篠宮家を存続させることと、自由な経済活動をするために、内廷皇族を拒否しただけのことです。

秋篠宮殿下の正式呼称は、

秋篠宮皇嗣殿下

ですが、その意味は、

「秋篠宮」= 秋篠宮家の当主(皇室経済法上は宮家皇族)

「皇嗣」 = 皇太子と同等(皇室典範上は皇太子)

という2種類の都合のいい使い分けが込められた呼称であるということ。

そんな前代未聞の都合のよい使い分けこそが、

「秋篠宮システム」

過去の歴史には存在しなかった、秋篠宮家にとって都合のよいシステム。

誰が考えたのかは知りませんが、悪知恵がスゴすぎますね。

愛子天皇派の皆さん。

アホな妄想にとりつかれていないで、正しく理解して正しく批判しましょう。

なお、班位については、以下の記事をご参照ください。

<皇族の班位(序列)についての記事> 

ということで

今日もリハビリ中なので、これくらいにしときます。

皆様から以前にいただいたご質問も忘れていません。

いずれ、記事化してお答えしたいと思います。

今後とも応援よろしくお願いいたします。

ラベンダー

ではまた

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2 Comments
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ume
ume
1 day ago

誰が知恵をつけたんだろう?本人が考えたとも思えない。考えられないか?

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