
こんにちは、ラベンダーです。
皇室典範改正の動きが、いよいよ佳境に入ってきました。
緊急にやるべき重要なことは、他にいくらでもあるだろう。
と思いますが、今国会での成立へ必死のようです。
皇室典範改正問題。
今、現状、どうなっているかを冷静に見ていきたいと思います。
なお、「養子縁組プラン」については、以下の記事をご参照ください。
<参考記事はこちら> 男系男子養子縁組プランの検討


皇室典範改正 各党の立場
今回の皇室典範改正について、問題となっているのは
① 女性皇族が結婚後も身分を保持(女性皇族の生涯皇族化)
② 旧宮家の男系男子を養子縁組で皇族に(養子縁組プラン)
さらに、①に関連して、
女性皇族が結婚した場合、その配偶者や子供へ皇族資格を与えるかどうかが問題。
①(ア)夫や子供も皇族とする
①(イ)夫や子供は民間人のまま
①を認めるのか、認めないのか?
②を認めるのか、認めないのか?
①を認める場合は、①(ア)なのか、①(イ)なのか?
それについて各党の立場が以下のようになります。
自民 賛成 (イ)夫や子は民間人のまま
中道 賛成 (結論見送り)
立憲 賛成 (ア)夫や子供も皇族とする
公明 賛成 (イ)夫や子は民間人のまま
維新 賛成 (イ)夫や子は民間人のまま
国民 賛成 (イ)夫や子は民間人のまま
参政 賛成 (イ)夫や子は民間人のまま
みら 賛成 (イ)夫や子は民間人のまま
共産 女性天皇を認めるべき
れ新 問題あり
保守 反対
社民 女性天皇を認めるべき
自民 賛成
中道 賛成
立憲 極めて慎重な検討が必要(問題あり)
公明 賛成
維新 賛成
国民 賛成
参政 賛成
みら 賛成
共産 反対
れ新 問題あり
保守 賛成
社民 反対
ということで
多数決としては
① 認める ~ 夫や子は民間人のまま
② 認める
という結論になりますが
皇室問題については、
これで単純に決定にはならないのですよ。
不思議な世界(笑)でございます。
国民の総意
皆様よくご存じかと思いますが、
憲法1条には、以下のように書かれてます。
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
皇室ウォッチャーやってると何度も目にするこの条文。
いろいろ深い話はありますが、今回関係あるのは、
「国民の総意」
この「国民の総意」の解釈ですが、
その時代の実体的な「国民の総意」に左右されるとするのは正しくないけど、
日本会議のように「過去の国民も含む」という宗教的・思想的な解釈も正しくない。
「主権の存する日本国民」に死んだ過去の国民を加えるのは、過去に死んだ人々も主権者となり、それはオカルト(笑)
あくまで法規範の世界ですから。
一般的には、「国民の総意」とは、全文の「日本国民は、・・・ここに主権が国民に存することを宣言し」という文言とあいまって、国民主権の原理を明らかにしたものだと解される。
天皇の地位は、神勅や祖宗からの継承に基づくのではなく、主権者国民の意思に基づくものである。
要するに、
国民主権を宣言した。
そういう単純な理解でよろしいかと。
だから、本来なら、気にする話ではないし、
実務上、問題になる話でもなさそうですが、
これが、皇室典範改正では問題になってます。
立法府の総意
皇室典範も一般法ですので、普通の法律と同じように、国会で審議して改正することに問題ありません。
圧倒的に賛成議員が多いわけですから、通常の法改正手続きで問題ないはず。
ところが、不思議なことに、妙な手続きを始めた。
皇室典範の改正に、
「立法府の総意」
なるものが必要だと言い出しました。
そのルーツは、「天皇の退位等についての立法府の対応に関する全体会議」における、当時の大島理森衆議院議長の発言からのようです。
日本国憲法には、天皇の地位は「主権の存する日本国民の総意に基く。」とあります。したがって、国民の総意を見付け出すことは、国民の代表機関である立法府の重大な責務、責任であると思います。
(平成29年1月19日「天皇の退位等についての立法府の対応に関する全体会議」)
つまり
「国民の総意」≒「立法府の総意」
というような妙なロジックを持ってきて、
天皇の関係する問題については、「立法府の総意」が必要なんだという話になりました。
このロジックは、憲法学会の通説でも何でもなく、自民党が言い出したこと。
その是非を論じる必要はないでしょう。
政治的なものです。
とにかく
普通に法改正すればいいものを不思議なことを言い出した。
なぜでしょうか?
善意に解釈すれば、天皇皇室の問題は、普通の法律と異なり厳格である。
だから、「立法府の総意」が必要なんだ。
という体裁に、見えなくはないです。
でも、そういう誠実な人たちではありませんよね。
「有識者会議」なる茶番劇で、
「安定的な皇位継承」を話し合うはずが、勝手に「皇族数の確保」に話をすりかえた人たち。
公然とインチキする人たちが、
善意なわけないよね
さて???
なぜ「立法府の総意」なのか?
「立法府の総意」という妙な話。
謎の答えは、次の記事に紛れ込んでますが、試しに発見してみてください。


15日の皇族数確保に関する衆参両院全体会議で各党派の見解が出そろったことで、次の焦点は皇室典範改正の前提となる「立法府の総意」のとりまとめに移った。政府は「立法府の総意」を踏まえて改正案を速やかに提出し、今国会中の成立を目指す。
平成29年6月成立の天皇陛下(現上皇さま)の譲位特例法を巡っては、両院正副議長が与野党の議論をまとめ、その結果を国会内で安倍晋三首相(当時)に伝達した。それを受け、政府が法案作成に着手した。
今回も同様の流れが想定される。衆参両院の正副議長が15日の全体会議を受けて「立法府の総意」をまとめ、高市早苗首相に手渡す予定だ。森英介衆院議長は15日の全体会議後の記者会見で、今月中に「総意」をとりまとめるのかを問われ、「むしろ前倒しぐらいに考えている」と述べた。
「立法府の総意」を踏まえ、政府は皇室典範改正案を作成する。骨子、要綱を両院正副議長に提示するほか、自民党と日本維新の会による与党の事前審査などを経て国会に提出する方向だ。改正案の提出に関し、木原稔官房長官は今月13日の記者会見で「国会での議論を踏まえ、必要な対応を速やかに行いたい」と述べた。
譲位特例法の際は衆院では議院運営委員会、参院では特別委員会で審議しており、今回も前例を参考にするとみられる。
今国会の会期末は7月17日。多くの法案審議を控える後半国会は窮屈な日程となるが、「立法府の総意」が得られた法案の審議時間は大幅に省略される公算が大きい。両院で数時間ずつの審議で十分との見方もあり、今国会中の皇室典範改正案成立が現実味を増す。
2026年5月15日 産経新聞
産経新聞は、右派の機関紙のようなものですから
そこが言ってるのだから間違いない(笑)
謎の答え、わかりましたか?
ここですよ。
ここ。
「立法府の総意」が得られた法案の審議時間は大幅に省略される公算が大きい。両院で数時間ずつの審議で十分との見方もあり、今国会中の皇室典範改正案成立が現実味を増す。(太字はラベンダーによる)
普通に、法案審議すると公開での議論が必要になります。
皇室典範という重いテーマですから、かなりの長時間の審議時間が必要。
短時間の審議では、天皇陛下に失礼すぎますよね。
長時間の審議が必要。
でも、そうすると、困るわけですよ。
そもそも男系男子を支持するのは国民の1割にも満たない少数派。
皇位継承問題が議論される展開にするのはマズイし、
メディアに注目され大量報道されるのもマズイし、
国民がこの問題に関心持つのはマズイ。
長時間、公開の議論したくない。
とにかく、
皇位継承権の議論を無視してサッサと法案成立させたい
ナチスの手口じゃないけど、
国民に知らしめないように、こっそりと改正したい。
だから、手の込んだことをしました。
それは、有識者会議なる茶番劇から始まります。
1.附帯決議で要請されていた「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」を「現状は機が熟しておらず」という詭弁で却下(有識者会議)
2.テーマを勝手に「皇族数の確保」にすりかえ(有識者会議)
3.男系男子を永久化する養子縁組プランを推奨(有識者会議)
4.首相や麻生氏が「静謐な環境で皇室典範の改正を目指す」という詭弁で、公開の議論を拒否し
5.根回し談合で「立法府の総意」を決め
6.「立法府の総意」(=国民の総意)があるという詭弁で、国会審議の大幅カットを正当化し
7.できるだけ公開議論をしないで、法案成立させる。
そういう陰謀。
詭弁だらけのデタラメな話。
策を弄するくらいですから、
男系男子というものが、国民に支持されないという自覚はあるのでしょう。
だから、できるだけ公開議論を避け、根回しとか談合とか、密室で決めてしまう。
民意を反映させる気はサラサラない。
支持母体である右翼組織を喜ばせるため、国民無視で法案を成立させたい。
そういう陰謀です。
汚いでしょう。
「立法府の総意」というインチキ。
<参考記事はこちら>
結論はどうなるか?
で、ただいま現在、
「立法府の総意」をとりまとめる段階だというわけです。
「総意」というタテマエですから、単純な多数決にはなりません。
全会派賛成までいかなくとも、それに近いくらいの合意は必要でしょう。
だから、根回し談合を水面下で繰り返してるとは思います。
議員同士で、直接、やり合うことはないと思いますが、
それぞれの支持団体、宗教団体、後援会などの背後いる人たち、いろんな駆け引き・調略があるのだと思われます。
で、どの程度の賛成を「総意」と呼ぶかは感覚的な問題なので難しいですが、
ある程度の野党勢力の賛同があれば「総意」じゃないかと。
ポイントになるのは、中道、公明、国民、立憲民主、参政あたりです。
衆議院では中道が賛成に回りましたので、「総意」レベルに達したと判断するでしょう。
残るは参議院の立憲民主党。
ここが賛同すれば、完全終了ですが、
現在、賛同してませんから、どうするのか。
1.参議院の立憲民主党を調略して賛同させる
2.参議院の立憲民主党に、そこそこ質問時間を与えて、ガス抜きしてから法案通す
まあ、どちらかになると予想します。
普通に考えれば、この状態で「総意」というのは難しいですが、
もともと「総意」が必要というわけではなく、
自民党が公開議論を回避するために設定したインチキですからね。
設定変えればいいだけの話。
設定変えるか、強引に「総意」を主張するかして、法案通すでしょうね。


ということで
ただいま現在、
「立法府の総意」をとりまとめる段階。
男系男子というか「万世一系」思想は、宗教右翼・思想右翼の根幹ドグマ。
宗教人ですから、どんな汚い手を使ってもやり遂げようとするでしょう。
なので、現在、日本会議に支配された政権
法案成立しない未来図は見えないですね。
女性女系天皇派としては、
「正規軍」で勝つのは難しいから、あとは「ゲリラ戦」という感じになると思います。
が、ここまで右翼勢力が強大になると、抵抗するのも大変です。
さて、どうなるでしょうか・・・
まあ、私としては
法案成立するまでは最善を尽くして発信していきたいと思います。
それ以降は、未定です。
応援いただければ幸いです。



ではまた


